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議会質疑

PARLIAMENTARY QUESTION

厚生委員会

山加朱美
私は、一八第一二二号、療養病床の廃止・削減計画の中止と介護保険事業の充実等に関する陳情に関して意見を述べさせていただきます。
 今回の医療制度改革の一環としての療養病床の再編成は、ただいま狩野部長から説明のあったとおり、入院治療の必要性が低いにもかかわらず、適切な受け入れ先がないために療養病床に入院せざるを得ないという、いわゆる社会的入院の解消を図り、一人一人の患者の状態に適したさまざまな介護施設や、在宅療養の場などで受け入れていこうとするものであり、私は、利用者である高齢者、都民の立場からも、真に必要な改革であると確信しております。
 しかしながら、今回の議論が、その発端において、介護療養型医療施設の全廃や、医療療養病床の十五万床への削減などの方針が厚生労働省から極めて唐突に打ち出され、当事者である患者や医療関係者に大きな不安と動揺を与えたことも事実であり、そのことはまことに遺憾であります。
 国会における医療制度改革関連法案の審議過程においてもさまざまな議論がなされ、参議院厚生労働委員会の附帯決議により、療養病床の再編成に当たっては、利用者や関係者の不安にこたえ、必要な介護施設及び訪問介護等、地域ケア体制の計画的な整備を支援する観点から、都道府県との連携を図りつつ、地域におけるサービスの整備などに努めるよう政府に求めています。
 国は、こうした附帯決議も踏まえ、療養病床から介護施設への転換支援策を含め、各種の対策を講じているところであり、都においても、医療関係者や区市町村の参画も得て、地域ケア整備構想の検討を開始するほか、療養病床の実態調査を行うなど、既に必要な対応を図っていると聞いております。
 今後とも、国と十分に連携を図るとともに、患者や医療関係者の声を真摯に受けとめ、今回の療養病床の再編成が、その目的である利用者本位の地域ケアの実現に資するものとなるよう、都としての一層の取り組みを求めまして、私の意見の表明といたします。